介護士に就くときに介護事務の資格が大変役立つ

私はもともと医療事務で働いていたのですが、事情があり転職することになりまして、そのときに田舎の方で仕事を探したので「介護職」しか仕事先がありませんでした。その介護職でさえ倍率が高くて就職困難だったのですが、そんなときに役立ったのが「ケアクラークの技能認定試験」の資格でした。

事前にハローワークで応募した人数を聞いてみるとまさかの10人以上でほとんど無理ではないかと思っていました。介護職は普通ならそれほど人気がないはずなのになぜこんなにたくさん応募者が入るのかと愕然としたものです。田舎の方だったので求人自体が本当に少なくそれが原因でハローワークに来る人は後を絶たないくらい多かったです。私も同様なのですが、仕事がなさすぎて少し条件の良い介護士の仕事に藁をも掴む思いで応募したのではないかと思います。 事前に応募人数を知っていたので本当に気合いを入れないと絶対に受からないと思いました。そこから始めたのは医療事務の学校でいたときに習った面接の練習です。面接はなるべく何度も練習して本番に緊張をしないで受けられるようにしておくことが大事だと先生から習いました。ですので、応募をしたその日から面接日まで毎日練習するようにしました。文章をそのまま丸々覚えるのではなく、言いたいことを決めてその日によって違う言い方で伝える練習をしました。その場その場で自分の言いたことをまとめる力が面接にすごく役立つと思ったからです。

また医療事務に関する資格なら色々と持っていたのですが、残念ながら介護士の資格は一つも持っていなかったので他に介護士の資格を持った人がいれば絶対に落ちてしまうと思いました。ですので代わりにしっかと介護士の仕事についてを詳しく調べて、いつでも把握して話せるようにしておこうと思いました。また自分が就職しようと思っている職場のことをからっぱしから調べあげて詳しくなりました。そして臨んだのが面接試験です。

やることはやったのでもう後悔はないという心づもりで臨んだ面接なのですが、面接当日は見る人、見る人がすごくかしこそうに見えてしまってどんどん自信を失くしていきました。あんなに一生懸命に練習して昨日までは自信を付けていたのに早から自信を失くし始めた自分にすごく焦りました。そんな焦りを感じながら受けた面接ですが、それでも練習してきた効果が出たのかしっかりと面接官の話を聞きながら答えることができました。面接官の方がすごく感じの良い人だったこともあり、にこにこして話すこともできました。

そして面接官の方が特に興味を持っていたのがケアクラークの資格のことでした。これは介護事務の資格のことであり、専門学校で医療事務の勉強を学んでいたときについでに取得した資格です。介護事務員になりたいと思っていたわけではありませんが、学校のカリキュラムに介護事務の勉強も含まれており、流れで取得した資格でした。 事前に介護士について調べた時も介護士は介護事務の仕事を兼任している場合もあるという話は知っていたので、もしかしてこの資格がキーポイントになるかもとは思っていましたが、すごく食いつきが良かったので益々手ごたえを感じました。案の定結果は採用であり、私は晴れて介護士の仕事に就くことができました。職場では介護事務担当がやはりいなかったのでこの時にこの資格が役立ったのだと確信しました。今でも介護事務の仕事であるレセプトを作ることもあるので専門学校で取得して正解だったと思います。

介護士を目指す際には意外と介護事務の資格は役立つので取っておきましょう。取得方法は学校に通わなくても今は通信教育などで短い期間で簡単に取得できます。特に田舎にある介護施設は介護事務を雇っていない施設が大変多いので、この資格を取得しておくのはとても高い採用ポイントになると思います。介護士の仕事に就く際にはぜひご活用ください。