基本情報資格試験の就職時の有効性について

私は私立大学にて経済学を選考しておりましたが、新卒時の就職先はIT関連の業界を望んでいた為、在学中に基本情報技術者資格を取得しました。 この資格はIT関連の会社の面接では非常に感触がよく、見事望んでいたIT関連メーカーの総合職の採用に至りました。その際の詳細について記載致します。

面接時の質問などについて

面接時には、「なぜこの資格をとろうと思ったか」、「この資格でどの様な事が学べたか」、「この資格を仕事で活かせるか」、「どの様な勉強方法で取得したか」などを質問されました。私の場合は経済学部という就職先の業界からすれば畑違いの出身であったため、なぜこの資格をとろうと思ったかの経緯の部分について特に深入りした質問を受けました。

面接時のアピール点について

SEやプログラマなど専門職でなく総合職としての採用活動となりましたが、IT系の会社であるためどの様な職種に配属されようとその分野の基本知識は必要と考え、また自身はその分野の知識や理解がもともと乏しく補う為にIT業界の入り口となる資格である基本情報技術者資格について自主的に取得したとアピールしました。 加えて、IT技術は今後よりポピュラーなものとなりどの様な仕事をする場合にも必要になると考え、仕事で活躍する為には必要と判断し取得した旨をアピールしました。

採用後に人事の方と話す機会があり、面接時の受け取り方を聞いたところ、基本情報技術者資格は理系の学部出身の学生は取得者はある程度いるが、他学部出身の学生の取得者はまだまだ少なく良い印象を受け、また経緯や目的がはっきりしていた点が良い印象を受けたと回答されました。

勉強方法について

私は資格学校などは使わず全て独学で取得しました。 基本情報技術者試験は春期と秋期の年2回あり、2回ほど受験し2回目で合格しました。勉強期間としては当初の様子見の期間を含めると約10ヶ月程度、勉強時間としては500時間前後でしょうか。

勉強方法としては、始めはコンピュータの専門理解が全くなくインターネットの利用レベルの知識しかなかった為、最初の3ヶ月程度は参考書を読みつつ分からない専門単語などを都度調べながら1日1時間程度こまめに勉強する日々が続きました。その状態で1回目の試験を迎え記念受験しましたが全く歯が立たず不合格となりました。

余りに力足らずと感じ諦めかけましたが、その後の半年は勉強方法を変え挑む事としました。

まず応用にも繋がるベースとなる知識で根本的に分からない部分については、極力無くす様に参考書やインターネットの情報を使い重点的に補強。次に全ての出題範囲を網羅するのは困難と考え、過去問題集などを参考に出題され易い部分にスポットを当て理解を促しました。特に午後の論理試験は過去問題を繰り返し解き、回答に慣れる様に心がけました。

2回目の試験の勉強時間としては1日1~2時間程度で継続し、試験前の2ヶ月程度は1日4~5時間程度と大目に取り、それでも分からない部分はあったもののなんとか合格には至りました。

就職後の見解について

就職後、営業とSEを経験しましたがどちらの職種においてもIT業界の仕事である以上最低限のIT知識は求められ、基本情報技術者試験の学習内容は活きていると感じます。 特に入社して間もない頃は、基本理解があるとないとでは大きな差が生まれてくるので必要性は高く感じました。 また、基本情報技術者試験は知識としてだけでなく学習する事で論理的な考え方も身に付くのでこの点も仕事上では活きていると感じます。

この資格がなければ仕事を任せなれないという訳ではなく、現に持っていない方もわりといます。ただ持っていて活用出来る部分も十分ありますし、IT系の会社であれば入社後に取得を求められる事もあり、仕事と両立して学習するのはなかなか難しいレベルの試験でありますので、もしIT業界を望んでいる方であれば入社前に取得しておくことが望ましいかと思います。